用途:健康食品、液体製品、ガムベース、粉末食品の流動性改善
※本事例は、当社製品を用いた課題解決のイメージストーリーです。

背景:食品・健康食品分野における炭酸カルシウムへの高度な品質要求
近年、健康志向の高まりとともに、消費者からは栄養価の高い食品が求められています。
特に日本では、骨の健康維持に不可欠なカルシウムの摂取量が不足しており、多くの食品メーカーが製品のカルシウム強化に取り組んでいます。
飲料や加工食品など、幅広い食品への応用が期待される中で、以下のような安全性に関わる厳しい基準を満たしながら、いかに効率的かつ高品質に栄養強化を行うかが、業界全体の課題となっています。
- 食品添加物公定書や各国規格への適合
- 重金属・異物混入など安全性に関わる品質保証体制の整備
安全性の担保と食品機能の向上を同時に解決できる炭酸カルシウムの選定が、食品・健康食品メーカーにとって最重要課題となっています。
課題:製品品質の安定化と生産性の両立
ある食品メーカー様では、液体製品にカルシウム剤や鉄剤を添加しており、以下の課題が発生していました。
- 食品の摂取時に舌にざらつきが残る
- カルシウムや鉄と他の成分が反応する。
- 製造工程でメッシュ通りが悪く、頻繁に洗浄が必要(製造効率の低下)
製品品質の安定化と製造効率の向上という両軸を満たす原材料への切り替えが、開発・品質担当者様の急務となっていました。
製品採用例
技術アプローチ:「高分散・微粒子設計」
これらの課題を解決するために開発されたのが、当社の「CALFOOD」です。CALFOODは下記のような特徴を有しています。
- 食品添加物規格に適合した専用グレード
- 約100nmの微粒子のため、舌にざらつき感が残らない
- 液体製品では、電気的反発によって分散を維持するため、長期間沈みにくい
CALFOODは水などの液体媒体中で非常に安定して分散し、沈殿を最小限に抑えることが可能です。
また、厳密に制御された微粒子設計により、製造工程でのメッシュ通過性が大幅に向上しました。
導入後の変化:製品品質と製造効率の同時改善
評価試験および量産導入により、以下の改善傾向が確認されました。
- カルシウム剤由来のざらつき感が解消
- 沈殿物の減少によってカルシウムが効率的に摂取可能となり、意匠性も向上
- 工場では貯蔵タンク内での沈殿が減少し、製品品質が安定
- メッシュ通過性の改善により、製造効率の最適化にも寄与
技術者コメント(技術本部 担当者M)
食品への応用においては、食品添加物として安全であること、機能性を有すること、そして味覚や口当たりに影響を与えない中立性が求められます。
「CALFOOD」はこれらの要求を満たし、パン、乳製品、飲料、健康食品など、多岐にわたる食品に安心して配合できる設計となっております。
これにより、消費者の健康増進に貢献し、企業の製品開発における栄養価向上という課題を解決するソリューションを提供しています。
課題解決のポイント
CALFOODが従来の課題解決に成功した最大のポイントは、その「高分散・微粒子設計」に特化し、突き詰めた点にあります。
これにより、食品のカルシウム強化という栄養面でのニーズに応えつつ、同時に製造工程における生産性という実用面での課題も解決しました。